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  • 産後に有効な加圧サイクル®トレーニング(ライター:新田歩)
  • 産後に有効な加圧サイクル®トレーニング(ライター:新田歩)

    産後に有効な加圧サイクル®トレーニング
    産後、思っていたより体重が落ちない。
    体型が戻らない…。と焦るママさんも多いはず。
    運動しなければいけないのは分かっているけど、育児って想像していたより余裕が無い。
    なんて思っている人も多いと思います。
    今回は精神的にも肉体的にも辛い産後こそにおすすめしたい加圧サイクル®トレーニングをご紹介します。

    加圧サイクルトレーニングとは?
    加圧サイクル®機能を使った、適切に血流を制限した状態で行うトレーニング方法です。徐々に圧を上げ、加圧除圧を繰り返しながらトレーニングすることで成長ホルモンの分泌増加などにより、様々な効果が短時間・短期間・軽量負荷で期待出来ます。
    専門の加圧器具を使用して、腕の付け根(上腕二頭筋の基部)や脚の付け根(大腿部の基部)に各個人に合った適切な圧をかけながら、目的に合ったトレーニングや運動を実施します。
     
    産後は自立神経が乱れやすい?
    産後に自律神経が乱れやすいのは、いくつかの原因が挙げられます。
    妊娠中から出産にかけて、女性の体内では赤ちゃんを育てる環境を整えるため女性ホルモンの分泌量が増えます。
    しかし産後一気に分泌量が減り、女性ホルモンバランスが乱れます。自律神経は女性ホルモン分泌の急激が増減に大きな影響を受け、バランスが崩れてしまいがちになるのです。
    更にストレスは心身に強い緊張を与え続けるので、自律神経を乱す原因となります。

    自律神経は、脳の視床下部でコントロールされており、全身に張り巡らされています。
    主に、心臓などの内臓器官の働きを調整する役目を果たしているのです。
    自律神経は、昼間に活発化する交感神経と、夜間に活発になる副交感神経が昼夜で交互に切り替わっています。
    交感神経が優位になると、脳の血管が収縮し、興奮状態になって血圧が上昇し心拍数が増えます。
    副交感神経は、脳の血管が拡張するなど全く逆の作用をもたらすのです。
    自律神経の不調になると、休息時の夜間などに交感神経が働かず、交感神経がずっと優位になり続ける状態に陥ります。脳や心身は休息できず、ずっと動き続けるので疲弊します。

    結果的に頭痛やめまい、手足のしびれや便秘や下痢、倦怠感や疲労感などの体調不良を招くことになるのです。
    体がつらいとメンタルも不安定になり、イライラする・気分がひどく落ち込む・無気力になる・集中できなくなるといった状態になるのです。

    加圧サイクル®︎トレーニングで自立神経が整う?
    自律神経がコントロールできている状態にするには? その有効的な手段のひとつとして、研究成果が示されているのが、実は加圧トレーニングです。加圧トレーニングとは、腕や脚の基部(付け根)に専用ベルトで加圧し、血流制限をした状態で行う筋力トレーニングです。その最大の特徴は「超軽量負荷、短時間、短期間」で効率的、効果的に成長ホルモンを獲得することができる点にあります。
    加圧トレーニングを実施した場合、自律神経はどのように変化するか。それを分かりやすく示した実験があります。一般的に、ヒトの体は横になった姿勢(安静臥床)から立ち姿勢(立位)になると、交感神経優位になります。立ち上がると重力により心臓や肺にある血液が下がり、血圧が低下するので、それをカバーすべく交感神経が活発に働くからです。逆に、安静臥床時には基本的に副交感神経優位の状態となります。
    ところが、安静臥床時に両脚(下肢)の付け根に専用ベルトをつけて加圧トレーニングを実施したところ、副交感神経の主な神経である「迷走神経」の活動が減少しました。これは副交感神経と交感神経がモードチェンジした可能性を意味します。
    下肢の付け根に加圧することで、あたかも「寝ながらにして立っているかのような」状態になった、つまり加圧トレーニングを行うことで、立位=交感神経へと移行できることを、この実験では示唆しています。このことから、自立神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整える可能性があるとされています。

    加圧サイクル®トレーニングは時間がないママにおススメ
    血流を制限して行う加圧トレーニングは、一般的なトレーニングよりも筋肉内の乳酸濃度をより速く高めることができ、脳下垂体から分泌される成長ホルモンを速く・多くすることが可能となっている為、低負荷・短時間でよいとされています。
    ほんの少し自分自身に向き合う時間やトレーナーと話しをする時間をつくる事が忙しいママには有効と言えるでしょう。

    作成[2021年04月10日]:新田 歩(ゴールドジムトレーナー)
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